一般的な施工の流れと期間

◆一般的な施工の流れと期間

平均的な外壁塗装工事の期間は8日間~12日間

平均的な30~40坪ほどの4LDKの家を施工した場合、職人は2~3名、工事期間は8日間~12日間で終了します。

※天候により期間が前後することがあります。

一般的な工事工程・作業内容例

外壁塗装・屋根塗装工事の1日目~日11までの作業表図

外壁塗装

①足場を組む

②外壁の洗浄

③養生・下地調整  錆止め塗料塗布

④下塗り

⑤中塗り

⑥上塗り

屋根塗装

⑦屋根の洗浄

⑧下塗り

⑨中塗り

⑩上塗り

⑪雨樋などの付帯部分の塗装

①1日目 足場を組む

外壁塗装 足場を組む

足場は、1日目に丸一日かけて一気に組んでしまいます。事故を起こさないためにも足場組みはとても重要な作業です。

安全のためももちろん、足元がしっかりした状態でないと、職人さんが確実に作業することができません。素敵な外壁・屋根に仕上げるためには大切な工事です。

足場を組むときに音が出るため、この日は工事期間の中でも特に騒音が気になる日です。事前にお隣さん等、近隣の方へ挨拶しご理解いただいております。

②2日目 外壁の洗浄

外壁塗装 外壁の洗浄

足場を組んで高い所へ手が届くようになったら、次は家の丸洗いです。古い汚れが残ったままでは、上に塗料を乗せてもすぐに剥げてしまいます。

■洗浄で落とすものは?

・汚れ

・劣化した塗料の粉

・苔

・カビ

高圧洗浄機という専用の洗浄機を使って洗浄していきます。細かい部分や、洗浄機がかけられない部位はブラシなどを使い手作業で汚れを落としていきます。

ただ洗うだけではなく、この高圧洗浄機で壁や屋根を洗浄しながら、外壁・屋根の劣化具合や痛みの詳しい様子を目でしっかり確認していきます。

③3日目 養生・下地調整浄

実際に塗り作業に入る前に、下準備を行います。

養生

外壁塗装 養生・下地調整浄

外壁塗装においての「養生」とは、塗料がついてはいけない部位をビニールなどで覆って塗料がつかないように保護することです。

窓など外壁周りだけではなく、必要に応じて室外機や植木、車やバイク、自転車なども塗料が付かないよう養生を行います。

下地調整

外壁塗装 下地調整

シーリング

外壁塗装 シーリング

外壁にひび割れやはがれ、膨れなどの劣化がある場合は処理を行います。

そのまま上から塗料を乗せては絶対にダメです。サイディングボードの目地部分(シーリング)も必要に応じて行います。

下地調整がきちんとされていないのに塗装工事を行うことは出来ません。

ひび割れに対する処理をしていない場合、上から塗料を乗せてもまたそこからひび割れを起こします。他の劣化トラブルも同様です。

下地調整は、塗装に入る前の下準備として最も重要な項目です。

④4日目 下塗り(外壁塗装)

まずは下塗りからスタート!

いよいよ実際の外壁塗装工事に入ります。下準備に3日もかかっていますから、職人さんは、まだかまだか、と待ちに待った日です。

ただ、色付きの塗料を塗るのはまだ今日ではありません。塗装の基本は3度塗り。まずは中塗り・上塗り塗料がしっかり壁に定着するよう、下塗り塗料を塗ります。

下塗りに使う塗料の種類は、外壁の材質に合わせたものを使います。

外壁塗装 下塗り

⑤5日目 中塗り(外壁塗装)

外壁塗装 中塗り

⑥6日目 上塗り(外壁塗装)

外壁塗装 上塗り

いよいよ打ち合わせで決めた色が外壁にのっていきます。

1回1回、しっかり乾いた上に重ね塗りをしなければならないので、通常は4日目:中塗り、5日目:上塗りと工程を分けて行います。

上記に書いた通り、塗装は3度塗りが基本で、中塗り・上塗りは同じ塗料を2度重ねます。

7日目~10日目 屋根の洗浄・塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
⑦5日目 中塗り(外壁塗装)

外壁塗装 中塗り

⑧6日目 上塗り(外壁塗装)

外壁塗装 上塗り

⑨6日目 上塗り(外壁塗装)

外壁塗装 上塗り

⑩6日目 上塗り(外壁塗装)

外壁塗装 上塗り

外壁塗装が終わると、次は屋根の塗装を行います。屋根も外壁と同じく、下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りが基本です。

作業内容は外壁とほぼ同様です。使用する塗料は、屋根の種類に合わせて選択されます。屋根のこう配がきつい場合は、屋根にも1日目に足場を組んでおきます。

屋根塗装の注意点としては、「縁切り作業」「タスペーサー設置」どちらかが行われているかどうか?の確認をしておくことです。

10日目~ 付帯部分の塗装
付帯部分の塗装
付帯部分の塗装
付帯部分の塗装
外壁と屋根の塗装が終わったら、雨どいや雨戸、戸袋など打ち合わせ時に決めていた付帯部分の塗装を行い全行程終了になります。

次回の塗り替えの事まで考えると、付帯部分の塗装も外壁や屋根に塗った塗料と同じグレード(耐用年数が同等)の塗料を選ぶべきです。