◆塗り替え時期
新築時には汚れのないピカピカだった外壁も、紫外線や風雨にさらされるうちに劣化して傷んでくるものです。
大切な我が家を守るためにも外壁の塗り替えは、目安として築10年前後に行うのが理想です。
塗膜の劣化の仕方は通常下記のような順序で起こってきます。
1. 艶が落ちてくる
2. 色の彩度が落ち変色してくる
3. 表面が粉っぽくなってくる(チョーキング現象)
4. ひび割れ、コケが生えてくる
5. 塗膜が剥がれてくる
塗り替えは、早いに越したことはありませんので、4の段階以前が最適な時期といえますが、費用対効果の視点から、遅くても5の段階より前が良いでしょう。
5の段階になると、住まいを形成している素材自体がそのまま外部の環境にさらされている状態になるので、建物自体の劣化にもつながります。
素材自体の劣化や腐食となってしまいますと、塗り替える為には、劣化素材の交換や余分な下地処理が必要になり、その工程に応じて費用がかかってしまいます。
◆塗り替え状態の目安について
どのような状態になったら塗り替えが必要なのか、もう少し具体的に見ていきましょう。
下記は主な部位(場所)のメンテナンス必要時期の症状と原因です。
尚、対処法として塗り替え前の必要な下地処理を書かせていただきました。
部位
外壁<モルタル吹き付け面>
症状
ところどころにクラック(ひび割れ)が生じ始める
原因
紫外線による経年劣化、新築時のモルタル乾燥の不十分や地盤の弱い立地
対処法
ヘアークラック(表層部分のひび割れ)の場合は下塗り材の刷り込み、構造クラック(深部に達するひび割れ)の場合はUカット後シーリング処理
外壁<モルタル吹き付け面>
症状
ところどころにクラック(ひび割れ)が生じ始める
原因
紫外線による経年劣化、新築時のモルタル乾燥の不十分や地盤の弱い立地
対処法
ヘアークラック(表層部分のひび割れ)の場合は下塗り材の刷り込み、構造クラック(深部に達するひび割れ)の場合はUカット後シーリング処理
部位
外壁<モルタル吹き付け面>
症状
藻やカビの発生
原因
太陽光が届かない、湿気のこもり易い立地(隣地や北側)
対処法
100㎏/c㎡以上の高圧洗浄
外壁<モルタル吹き付け面>
症状
藻やカビの発生
原因
太陽光が届かない、湿気のこもり易い立地(隣地や北側)
対処法
100㎏/c㎡以上の高圧洗浄
部位
外壁<ALCパネル>
症状
ALCパネル目地や窓廻りのシーリング部に亀裂
原因
紫外線による経年劣化
サイデイングと同じく、新築時に適正な厚みがとられていない場合などは5年程度でも見られる場合があります。
対処法
シーリングの「打ち増し」、「打ち替え」
外壁<ALCパネル>
症状
ALCパネル目地や窓廻りのシーリング部に亀裂
原因
紫外線による経年劣化
サイデイングと同じく、新築時に適正な厚みがとられていない場合などは5年程度でも見られる場合があります。
対処法
シーリングの「打ち増し」、「打ち替え」
部位
木部<木製破風、ウッドデッキ‥>
症状
既存塗膜の剥がれ
原因
経年劣化
対処法
手工具や電動工具(サンダー)による劣化塗膜の剥離
木部<木製破風、ウッドデッキ‥>
症状
既存塗膜の剥がれ
原因
経年劣化
対処法
手工具や電動工具(サンダー)による劣化塗膜の剥離
部位
屋根<スレート瓦>
症状
藻やコケの発生
原因
経年劣化
対処法
100kg/c㎡以上の高圧洗浄、150㎏/c㎡以上及びトルネード洗浄が好ましい
屋根<スレート瓦>
症状
藻やコケの発生
原因
経年劣化
対処法
100kg/c㎡以上の高圧洗浄、150㎏/c㎡以上及びトルネード洗浄が好ましい